hihakai-career.com
資格制度(JIS Z 2305)約8分で読めます

非破壊試験技術者の視力・色覚要件|N4.5・30cm・毎年の適合確認

著者・監修: 依田尚人(YDAIコンサルティング株式会社 代表)

非破壊試験技術者の視力・色覚要件|N4.5・30cm・毎年の適合確認

非破壊試験技術者の近方視力は、N4.5またはJaeger number 1相当を30cm以上離して判読できることが要件で、矯正視力でも確認できます。JIS Z 2305に基づく認証では、近方視力と色覚を申請条件として確認し、資格の維持でも雇用主による毎年の適合保証が求められます。制度全体はJIS Z 2305認証制度の基本から確認できます。

ここでは認証制度上の確認条件、証明の時期、雇用主の役割を分けて整理します。個別の視力・色覚の判定は、それぞれの証明や認証手続に沿って確認する事項です。資格に関する記事の一覧は非破壊検査の資格から確認できます。

近方視力の要件

近方視力のN4.5と30cm以上の条件を示す図
近方視力のN4.5と30cm以上の条件を示す図

近方視力は、文字を近距離で判読する能力について定めた認証上の条件です。N4.5又はJaeger number 1相当の文字を30cm以上離して判読できることが基準で、単眼又は両眼、矯正の有無も制度上明示されています。出典は一般社団法人 日本非破壊検査協会「JIS Z 2305:2013 非破壊試験技術者の認証制度のご案内」(Rev.20260701、確認日 2026-09-06)です。

確認項目制度上の条件
文字の基準N4.5又はJaeger number 1相当
距離30cm以上
見方単眼又は両眼
矯正可

N4.5またはJaeger number 1と30cmの条件

近方視力の要件では、Times New RomanのN4.5の文字、又はJaeger number 1相当の文字を用います。これらを30cm以上離して判読できることが条件であり、文字の種類だけ、距離だけを満たせばよいという扱いではありません。数値と確認方法は、一般社団法人 日本非破壊検査協会「JIS Z 2305:2013 非破壊試験技術者の認証制度のご案内」(Rev.20260701、確認日 2026-09-06)に示されています。

近方視力は、申請する資格の種類にかかわらず、受験申請で確認する要件の一つです。文字を判読する条件を正確に記録することと、実際の作業に関する配置や許可の判断を分けて考えることで、認証上の確認範囲を明確にできます。

単眼・両眼と矯正の扱い

近方視力は単眼又は両眼で確認でき、眼鏡やコンタクトレンズによる矯正も認められています。申請時に大切なのは、矯正の有無ではなく、制度で定める文字と距離の条件を満たすかどうかです。認証上の要件と、実際の非破壊試験作業に関する責任範囲は別の論点なので、後者はレベル別の責任範囲もあわせて確認しましょう。

色覚の要件

申請する非破壊試験方法で使う色彩とグレイスケールを示す図
申請する非破壊試験方法で使う色彩とグレイスケールを示す図

色覚の確認は、申請する非破壊試験方法で使われる色彩又はグレイスケール間のコントラストを見分け、識別できることを確認するものです。一律の色票名や数値を当てはめるのではなく、申請する方法との関係で確認する点が近方視力と異なります。出典は一般社団法人 日本非破壊検査協会「JIS Z 2305:2013 非破壊試験技術者の認証制度のご案内」(Rev.20260701、確認日 2026-09-06)です。

確認対象見る内容
色彩申請する方法で使われる色彩の識別
グレイスケールコントラストの識別

申請する方法で使う色彩とグレイスケール

色覚要件は、申請する非破壊試験方法で使う表示の読み分けに関わる条件です。そのため、一般的な色覚検査の名称を並べるのではなく、色彩又はグレイスケール間のコントラストを識別できることとして制度文書の範囲で理解します。方法ごとの認証の仕組みと色覚要件を同じ意味に扱わないことも、確認時のポイントです。

証明を準備する実務

視力と色覚の証明を申請前に準備する流れを示す図
視力と色覚の証明を申請前に準備する流れを示す図

近方視力と色覚は、申請手続で証明を求められる条件です。制度では近方視力証明を過去1年以内のものとし、証明者を雇用主と定めています。出典は一般社団法人 日本非破壊検査協会「JIS Z 2305:2013 非破壊試験技術者の認証制度のご案内」(Rev.20260701、確認日 2026-09-06)です。

確認項目手続上の扱い
近方視力証明過去1年以内
色覚証明申請する方法で使う色彩又はグレイスケールを確認
証明者雇用主

過去1年以内の証明と証明者

近方視力証明は、申請時点から遡って過去1年以内のものである必要があります。色覚も申請要件として確認され、制度文書では証明者を雇用主としています。古い記録だけで手続の可否を決めず、認証申請の時点と証明の日付を対応させて確認することが必要です。

近方視力と色覚の証明は、提出する書類の形式だけを整えるためのものではありません。制度が示す文字、距離、色彩又はグレイスケールの識別という条件を、証明の内容と対応させることが、申請前の確認になります。

認証申請と維持で確認するタイミング

視力と色覚は新規認証の受験申請で確認する要件であると同時に、資格の維持にも関わります。5年ごとの更新や通算10年目の再認証では、書類審査で視力要件への適合も確認されます。5年更新と10年再認証の年表を参照すると、申請時の証明と維持手続の節目を分けて把握できます。

新規認証の受験申請、更新審査、資格継続調査では、同じ視力要件が別の手続の中で確認されます。どの申請又は登録に関する確認かを明記しておくと、証明を準備する時期と資格証明書の有効期限を照合しやすくなります。

雇用主が毎年確認する事項

雇用主による毎年の視力要件適合保証と作業許可の責任を示す図
雇用主による毎年の視力要件適合保証と作業許可の責任を示す図

雇用主は、被雇用者が視力の要求事項に毎年適合していることを保証しなければなりません。資格証明書の発行は認証であり、非破壊試験作業の許可そのものを与えるものではないため、雇用主の責任と認証の役割は分けて理解します。出典は一般社団法人 日本非破壊検査協会「JIS Z 2305:2013 非破壊試験技術者の認証制度のご案内」(Rev.20260701、確認日 2026-09-06)です。

主体制度上の役割
雇用主毎年の視力要件適合の保証、非破壊試験作業の許可に関する責任
認証機関技術者の適格性に関する資格証明書の発行

適合の保証と作業許可の責任

雇用主は、被雇用者の視力要件への毎年の適合を保証します。また、非破壊試験結果の正当性を含め、非破壊試験作業の許可に関する事柄は雇用主が責任を負うと制度文書に記されています。資格証明書を持つことと、作業の許可が自動的に決まることは同じではありません。

この区別は、視力・色覚の証明を技術者個人の認証条件として確認しつつ、現場での作業許可に関する責任を認証機関へ置き換えないために重要です。制度文書に示された主体ごとの役割を確認すれば、毎年の適合保証が何を指すかを読み違えにくくなります。

よくある質問

近方視力と色覚要件に関する質問を整理する図
近方視力と色覚要件に関する質問を整理する図

眼鏡やコンタクトレンズを使っていても申請できますか

申請時の近方視力は、矯正視力でも確認できます。N4.5又はJaeger number 1相当の文字を30cm以上離して判読できることが条件で、単眼又は両眼での確認が可能です。一般社団法人 日本非破壊検査協会「JIS Z 2305:2013 非破壊試験技術者の認証制度のご案内」(Rev.20260701、確認日 2026-09-06)が矯正可を示しています。

矯正を使用する場合にも、確認する文字と距離の条件は変わりません。申請の準備では、矯正の有無だけで判断せず、証明の時点が過去1年以内かも同時に確認します。

誰が視力・色覚を証明しますか

制度文書では、近方視力と色覚の証明者は雇用主とされています。近方視力証明は過去1年以内のものが必要であり、申請する方法で用いる色彩又はグレイスケールの識別も確認対象です。一般社団法人 日本非破壊検査協会「JIS Z 2305:2013 非破壊試験技術者の認証制度のご案内」(Rev.20260701、確認日 2026-09-06)が根拠です。

視力の確認は一度だけですか

視力の確認は新規認証の申請時だけに限られません。雇用主は被雇用者が視力の要求事項に毎年適合していることを保証し、更新審査や資格継続調査でも視力要件への適合が確認されます。制度の出典は一般社団法人 日本非破壊検査協会「JIS Z 2305:2013 非破壊試験技術者の認証制度のご案内」(Rev.20260701、確認日 2026-09-06)です。

まとめ

非破壊試験技術者の視力・色覚要件は、近方視力の文字と距離、申請する方法で使う色彩又はグレイスケール、証明の時期を組み合わせて確認します。申請時の証明と雇用主による毎年の適合保証を区別すれば、更新・再認証の確認事項も整理しやすくなります。制度資料の収録方針は情報の収録基準と運営方針で確認できます。

出典

著者・監修

依田尚人YDAIコンサルティング株式会社 代表

依田尚人は YDAIコンサルティング株式会社 代表。非破壊検査の資格制度・法定資格・業界統計について、認証機関・業界団体・所管省庁等の公開情報を一次ソースまで確認する工程を標準として、本サイトの記事を設計・監修しています。

hihakai-career.comは、YDAIコンサルティング株式会社が運営する情報メディアです。掲載情報の収録基準・出典の考え方は情報の収録基準と運営方針をご覧ください。

掲載内容に誤りや古い情報を見つけられた場合は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。内容を確認のうえ対応します。

関連記事