JIS Z 2305の資格は5年更新・10年で再認証|維持の手順と期限
著者・監修: 依田尚人(YDAIコンサルティング株式会社 代表)
JIS Z 2305の資格は5年更新・10年で再認証|維持の手順と期限
JIS Z 2305の資格証明書は5年間有効で、5年目は更新審査と更新登録、通算10年目は資格継続調査、再認証試験、再認証登録へ進みます。更新と再認証は同じ周期の手続ではなく、確認する順序と試験の有無が異なります。まずはJIS Z 2305認証制度の基本を押さえると、資格維持の位置づけを読み取りやすくなります。
資格証明書は、非破壊試験技術者の適格性を示す認証であり、免許とは別のものです。資格証明書と免許の違いも確認したうえで、有効期間と手続の節目を区別しましょう。
資格証明書の有効期間と開始日

新規認証登録、更新登録、再認証登録のいずれも、資格証明書の有効期間は5年間です。制度上の手続は登録の種類で分かれるため、有効期限だけでなく、今どの登録の期間にいるかを確認します。出典は一般社団法人 日本非破壊検査協会「JIS Z 2305:2013 非破壊試験技術者の認証制度のご案内」(Rev.20260701、確認日 2026-09-06)です。
| 節目 | 登録の流れ | 確認の中心 |
|---|---|---|
| 新規認証登録後5年目 | 更新審査から更新登録 | 書類審査 |
| 更新登録後5年目 | 資格継続調査、再認証試験、再認証登録 | 書類審査と試験等 |
新規、更新、再認証に共通する5年間
5年間という有効期間は、新規、更新、再認証の各登録に共通します。更新審査と資格継続調査はいずれも登録から5年を経過する前に行われる書類審査ですが、前者は更新登録へ、後者は再認証試験等を経て再認証登録へ続きます。レベルごとの職務上の位置づけは、レベル別の責任範囲と分けて読むと、期限管理と責任範囲を混同せずに済みます。
5年目に行う更新審査と更新登録

新規認証登録または再認証登録から5年目の有効期限前には、更新審査を受けて更新登録を行います。更新審査は再認証試験ではなく、制度で定める確認事項を資料で審査する段階です。出典は一般社団法人 日本非破壊検査協会「JIS Z 2305:2013 非破壊試験技術者の認証制度のご案内」(Rev.20260701、確認日 2026-09-06)です。
| 手続 | 時期 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 更新審査 | 有効期限前 | 大幅な中断と視力要件の書類確認 |
| 更新登録 | 更新審査の後 | 次の5年間の登録 |
更新審査で確認される大幅な中断と視力要件
更新審査では、大幅な中断がないことと、視力要件に適合していることが確認されます。大幅な中断は、連続した1年又は2回以上の期間の合計で2年を超えて、関連する非破壊試験業務の職務を遂行できなかった場合を指します。視力要件の具体的な確認は、申請時だけでなく資格維持にも関わるため、記録の時期を分けて整理することが重要です。
更新登録までに確認する書類と期限
更新登録は、有効期限が過ぎる前に更新審査を経て進める手続です。期限の数え方は証明書の有効開始日と有効期限によるため、過去の試験日だけで判断せず、発行済みの資格証明書に記載された日付を確認します。手続の対象や必要書類の個別的な確認は、認証機関の案内を基準に行います。
通算10年目に行う資格継続調査と再認証

更新登録から5年目、つまり資格発効日から通算10年目の有効期限前には、資格継続調査から再認証の手続へ進みます。ここでは書類審査に適格となることに加え、レベルに応じた再認証試験又はレベル3の選択肢が関係します。出典は一般社団法人 日本非破壊検査協会「JIS Z 2305:2013 非破壊試験技術者の認証制度のご案内」(Rev.20260701、確認日 2026-09-06)です。
| 順序 | 通算10年目の手続 |
|---|---|
| 1 | 資格継続調査 |
| 2 | 再認証試験又はレベル3のクレジットによる書類審査 |
| 3 | 再認証登録 |
資格継続調査から再認証試験までの順序
資格継続調査は、更新登録から5年目の有効期限前に行う書類審査で、大幅な中断と視力要件を確認します。適格となった後、再認証試験は資格発効日から10年後の有効期限のおよそ半年前に1回受験できます。再認証試験に不合格となった場合には、およそ6か月の間に2回まで再認証再試験を受験できる制度です。
レベル1・2とレベル3で異なる再認証
レベル1・2の再認証試験は実技試験で、各試験体を70%以上で通過し、レベル2では非破壊試験指示書の作成も70%以上が必要です。レベル3は、非破壊試験方法の適用と認証スキームに関する筆記試験を70%以上で通過し、実技能力の確認でも適格であることが求められます。どちらも資格の有効期間を延ばすための手続ですが、確認方法は同一ではありません。出典: 一般社団法人 日本非破壊検査協会「JIS Z 2305:2013 非破壊試験技術者の認証制度のご案内」(Rev.20260701、確認日 2026-09-06)。
各70%以上の基準と実技能力の確認は、一般社団法人 日本非破壊検査協会「JIS Z 2305:2013 非破壊試験技術者の認証制度のご案内」(Rev.20260701、確認日 2026-09-06)に基づきます。合格基準を総合点だけの基準として読まず、レベルと確認対象を対応させて確認します。
レベル3のクレジットシステム

レベル3は再認証時、筆記試験に代えてクレジットシステムによる書類審査を選択できます。選択できることと、実技能力の確認が不要になることは別であり、制度上は両方の確認が関わります。出典は一般社団法人 日本非破壊検査協会「JIS Z 2305:2013 非破壊試験技術者の認証制度のご案内」(Rev.20260701、確認日 2026-09-06)です。
| 方法 | 確認される内容 |
|---|---|
| 筆記試験 | 非破壊試験方法の適用と認証スキーム |
| クレジット | 5年間の非破壊試験活動を70ポイント以上 |
5年間のNDT活動と実技能力の確認
クレジットシステムでは、5年間のNDT活動について70ポイント以上が合格基準です。この書類審査を選んだ場合も、実技能力の確認において適格であることが再認証登録の条件になります。活動記録の扱いはレベル3固有の選択肢として捉え、レベル1・2の実技試験と置き換えて理解しないことが大切です。
5年間と70ポイント以上の条件は、一般社団法人 日本非破壊検査協会「JIS Z 2305:2013 非破壊試験技術者の認証制度のご案内」(Rev.20260701、確認日 2026-09-06)に示されています。書類審査を選ぶ場合も、筆記試験の省略だけに着目せず、実技能力の確認を含む手続として予定を立てます。
有効開始日を確認するときの見方

新規認証登録の有効開始日は、認証申請の締切日により4月1日付又は10月1日付になります。更新登録と再認証登録では、有効期限日の翌日が次の有効開始日です。出典は一般社団法人 日本非破壊検査協会「JIS Z 2305:2013 非破壊試験技術者の認証制度のご案内」(Rev.20260701、確認日 2026-09-06)です。
| 登録の種類 | 有効開始日の見方 |
|---|---|
| 新規認証登録 | 申請締切日により4月1日付又は10月1日付 |
| 更新登録・再認証登録 | 直前の有効期限日の翌日 |
4月1日付と10月1日付の扱い
新規登録では、4月1日付と10月1日付のいずれかが有効開始日になります。その後の更新登録や再認証登録では、前の有効期限日の翌日から新しい5年間が始まります。更新時期を見通す際は、認定を受けた時期の記憶ではなく、資格証明書の開始日と終了日を対にして確認しましょう。
よくある質問
5年ごとに再認証試験を受けますか
5年目に行うのは更新審査と更新登録であり、再認証試験ではありません。更新登録から5年目、通算10年目には資格継続調査を経て再認証試験又はレベル3のクレジットによる書類審査が関係します。一般社団法人 日本非破壊検査協会「JIS Z 2305:2013 非破壊試験技術者の認証制度のご案内」(Rev.20260701、確認日 2026-09-06)で、更新登録と再認証登録は別の手続として示されています。
レベル3は再認証で何を確認しますか
レベル3は筆記試験による再認証のほか、5年間のNDT活動で70ポイント以上を満たすクレジットによる書類審査を選択できます。いずれの場合も実技能力の確認で適格であることが求められます。一般社団法人 日本非破壊検査協会「JIS Z 2305:2013 非破壊試験技術者の認証制度のご案内」(Rev.20260701、確認日 2026-09-06)が根拠です。
資格の有効開始日はいつですか
新規認証登録は、認証申請の締切日に応じて4月1日付又は10月1日付が有効開始日です。更新登録と再認証登録は、資格証明書の有効期限日の翌日から始まります。一般社団法人 日本非破壊検査協会「JIS Z 2305:2013 非破壊試験技術者の認証制度のご案内」(Rev.20260701、確認日 2026-09-06)で登録別の開始日が定められています。
まとめ
JIS Z 2305の資格維持では、5年目の更新審査と、通算10年目の資格継続調査・再認証を別の手続として捉えることが出発点です。証明書の有効開始日、有効期限、現在の登録の種類をそろえて確認すれば、次に必要な書類審査や試験を見分けやすくなります。期限の考え方をさらに確認したい場合は、資格記事一覧から関連する制度解説を確認できます。
特に通算10年目は、資格継続調査、再認証試験又はクレジットによる書類審査、再認証登録という順序を一つずつ確認する必要があります。資格証明書の表示日付と認証機関の最新案内を対応させ、期限を過ぎる前に必要な手続を把握することが、認証を維持するための基本になります。
出典
著者・監修
依田尚人YDAIコンサルティング株式会社 代表
依田尚人は YDAIコンサルティング株式会社 代表。非破壊検査の資格制度・法定資格・業界統計について、認証機関・業界団体・所管省庁等の公開情報を一次ソースまで確認する工程を標準として、本サイトの記事を設計・監修しています。
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